トルコ国内からYouTube（ユーチューブ）へのアクセスが禁止されたとの事です。トルコ国内からアクセスすると上のような画面が出るそうです。事の発端はギリシャの軍隊がトルコを侮辱した動画が、ユーチューブにアップされた事らしいですが…
詳しくは以下のリンク先で書かれています。
YouTube broadcasts Greek marches full of hatred toward Turks - TODAY'S ZAMAN
ユーチューブにアップされた動画に、トルコ国旗を燃やし、トルコ建国の父とされるMustafa Kemal Ataturk（ムスタファ・ケマル・アタチュルク）氏を侮辱した場面があり問題に発展したようです。また、問題の動画の中でギリシャ軍が以下の歌詞を歌いながら行進していたそうです。
「There was a ship, a tank-carrying ship. It left from Volos to plant fear. It goes to the shores of Little Asia (Turkey). To spread fire and ashes all over Turkey. It was full of sea marines. They blew the heads of any Turks they could find into the air. The heroes died opening the road to Hagia Sophia. I will march to Hagia Sophia, take off the Turkish caliphate sign and plant a cross there. Only then will God shed light on İstanbul and the Greek national march will ring from every corner.」
大雑把に訳をすると
「タンクを運ぶ船がありました。 船は、恐怖を植えるためにボーロスから出発しました。 それはリトル・アジア(トルコ)に行きます。 炎と灰をトルコ全体にわたって広げるために。 船は海兵隊員でいっぱいでした。 彼らは、見つけたトルコ人全ての頭も吹き飛ばした。 英雄は、ハギア・ソフィアへの道を開けながら、死にました。 私は、ハギア・ソフィアに行進して、トルコのカリフ制を取り去って、十字架をそこに植えるつもりです。 次に、神はイスタンブールに光を放つだけでしょう、そして、ギリシアの行進はいたる所から取り囲むでしょう。」
訳は間違ってるかもしれませんのであくまで参考程度に読んでください。
この歌詞の内容がサッパリ分からんのですが、英雄ってのがムスタファ・ケマル・アタチュルク氏のことで、彼がトルコの欧米化を進めたことを批判しているような気がしなくも無いのですが…。
ちなみにハギア・ソフィアというのは、元々キリスト教の教会で、後にモスクにされ、ムスタファ・ケマル・アタチュルク氏によって博物館として「世俗化された」建造物の事です。詳しくは以下のページへ。
アヤソフィア - Wikipedia
ケマル・アタテュルク - Wikipedia
で、本題に戻りますが、結局ギリシャ側から侮辱されたとトルコで騒ぎになり、トルコでもギリシャの国旗が燃やされたりと、問題になっていたようです。そして、裁判所からユーチューブへのアクセス制限をする命令が出されたため、トルコ国内からユーチューブが見れなくなる事態になったそうです。
情報の共有が進めば世界は近くなりますが、こういった事態になりかねないのはちょっと怖い。国家間の感情が一つのサイトの、しかも一つの動画で左右されるなんて、驚きです。日本と中国、韓国との間でも似たような事が起きないとも限らないと思うと、なんとも言えない気分になってきます。
アクセス制限について言えば、アニメやプロモーションビデオなど違法にアップされる動画が多い事から、「日本からアクセス出来ないようにしてくれ」と著作権団体がユーチューブに申し入れした事もありました。日本でも突然「アクセスできません」って日が来るかも…？
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